電算倶楽部 富山県のコンピュータ社会人サークル

富山県、特に滑川市、富山市、魚津市周辺で活動している社会人サークルです。

ノーコード開発を触ってみた 2

https://s-densan.hatenablog.com/entry/2021/01/13/nocode1 のつづきです。

アプリを作るのに実施したことを綴っていきます。


余談: Twitterアカウント作りました

twitter.com


Glideについて

前回記載したとおり、ツールはGlideというものを使いました。

Build an app from a spreadsheet in five minutes, for free • Glide

データを作る

Google Spreadsheetで元データ作成

もともとイベント情報や物品購入について管理していたテーブルがあったので、 それをGoolge Spreadsheetに貼り付けます。

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簿記帳としては…イマイチなフォーマットですが、まあとりあえず今あるデータで作成します。

数式はGlideのDataメニューで作成

会計年度はGlideのDataメニューの数式で作ります。 Google Spreadsheetでも数式を使えますが、Glideアプリからデータを追加した際は新しい行に数式が設定されません(多分)。

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数式の種類はやや少ないかな。

集計ページを作る

Glideは集計することができない(ような気がする)ので、今回はGoogle Spreadsheetで集計ページを作成し、 Glideから参照させました。 集計はSUMIFとか使います。Excelできる人なら大丈夫かと。

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収入の列のみを合計しています。

インターフェースを作る

レイアウトはテンプレートから選ぶだけ。 f:id:s-densan:20210113230112p:plain

項目の表示や画面遷移も選択肢からクリックで選んでいきます。 データにURLの情報があるなら、リンクボタンが簡単に設定できます。

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感想

インターフェースはデフォルトで格好いい

スマホアプリでよく見るデザインが揃っています。 最初に用意するテーブルに住所情報があれば、クリックひとつで地図アプリも作れます。 日付データが有ればカレンダーも作れます。

データさえあればサクッと作って素早く使える

アプリの動作は選ぶだけ。イメージを素早く実現できます。

やっぱりデータ整理術は必要

一方でデータが整理されていないと、画面作成に苦労しそうです。 1行で1データ、セルは結合しない、データの追加は下方向のみ、複数表があるならば連携できるIDを用意する、などなど。 データベースの知識があればなおよし。

まだまだいろいろなことができそう

文字クリックイベントを最後まで見ていくと…

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なんと、WebhookにZapier! どちらもIoT家電やマイコンと連携しやすい仕組みです。

終わりに

最初は「初心者でも簡単にアプリを作れる」という印象を持っていましたが、使ってみたところ 「ある程度(特にデータの)知識がある人が素早くアプリを作る」ためのツールのように思えます。

逆に考えると、データの整理術を身につけるためにノーコード開発をやってみる、というのも面白いかもしれません。